仮想通貨だけではない、ブロックチェーン技術が音楽業界を救う…?

 

ビットコインの開発段階で生まれた「ブロックチェーン」という技術ですが、これは仮想通貨の世界だけでなく音楽業界でも大きな力を発揮する可能性のある技術です。

今回は音楽業界においてブロックチェーンがどれだけ有用性があるかお伝えしたいと思います。

 

音楽業界が抱える大きな課題

 

・著作権保有者の裁量が少ない

著作権は本来、楽曲や文章が作成された時点で作成した本人に権利が発生するものです。

しかし、現在の音楽業界では著作権管理団体(◯◯スラック)等が音楽使用料などの決定権を握っており、著作権保有者側の裁量が少ない構造になっています。

例え自身の作品であっても著作権保有者側で自由に使うことができないというのが現状です。

著作権保有者とは名ばかりで実質的には著作権管理団体が権利を握り、振りかざしているという事になりますね。

 

・アーティストが正当な対価を受け取れていない

音楽は作曲、演奏をしたアーティスト側に対価を受け取る権利がある」ということが常識的に考えて当たり前だと思います。

しかし現在の仕組みでは音楽の販売や宣伝、配信を仲介業者に大きく依存してしまう構造になっており、アーティストが受け取るべき対価から仲介料が引かれてしまっています。

どんなに頑張ったとしても現在アーティストが受け取れる印税収入は7%となっているそうです。

0から曲を作っているのにも関わらず、たったの7%です。

では、仲介業者(事務所)に頼らないで自分たちでプロモーションをすればマージンを取られずに済むのでは?

という考えになると思いますが、それが難しいから仲介業者に依存をしてマージンを大きく取られてしまっている、というのが現状です。

 

・Youtube等による著作権を無視した違法な配信

携帯やパソコンが広く普及をした為、アーティストが生み出した音楽のほとんどが「ストリーミング再生」や「ダウンロード」によって消費者の耳に届いていると思います。

最近ではYoutube等で様々な音楽が配信されているため、「itunes store」等の公式サイトで正当なお金を払って音楽を購入する人が少なくなってきています。

もちろん、公式がYoutube等を使いMVを公開して宣伝をする場合もありますが、ネット上に無料で配信されている多くの音楽データは著作権を無視した違法なものが殆どのため、アーティストの収入面に大きな問題をもたらしています。

 

ブロックチェーンを使って楽曲に関する情報を適切に管理

先程も書いた通り現在の音楽業界では仲介業者がマージンを取るため、アーティストが正当な対価を受け取ることができていません。

このような状況で、楽曲にまつわる権利や契約、支払いに関する情報を改ざんのできないブロックチェーンを使って管理し、これをスマートコントラクトでシンプルかつ透明に処理をすることによって、収益を迅速に正当に分配しようという動きがでてきました。

中間搾取がなく自動化されたプロセスで、アーティストは公平かつ公正に対価を得やすくなり、対価の受け取りに待たされることもなくなります。音楽を聴くエンドユーザーはお気に入りのアーティストに正当な対価が支払われるのであれば、公式サイトでしっかり購入して聴こう、というユーザーが増えるのではないでしょうか。

 

ブロックチェーンがライブチケットの値段を適正に

アーティストがライブやコンサートを開催する場合、例のごとく仲介業者を介してチケット販売を行う必要があります。

そのため、アーティストがチケットの値段を決めることはできませんし、販売実績の情報も把握できません。

しかしブロックチェーンでチケットを金券のように管理できれば、情報が公開されている事を利用してアーティスト側でも把握できるようになります。

また、チケットを仮想通貨として発行することによって市場を介して需要に応じた適正な値段に設定されます

今まで一定の価格で販売されていたチケットが需要に応じて変動するようになるので、需要が多ければアーティストは高額の対価を得ることが可能になります。

そしてアーティストは自分の価値をより正確に把握でき、仲介業者に仲介料を取られることなく適正な対価を受け取ることが可能になります。

 

ここまでブロックチェーンが音楽業界にもたらす可能性をお伝えしてきましたが、これはあくまで実現したらこうなる。という可能性にすぎないのが悲しい所であります。

なぜ可能性に留まっているかというと、この可能性がもし実現してしまったら仲介業者の利益がほぼ無くなってしまうといっても過言ではないからです。

1ユーザーとしては一刻も早くアーティストが正当な対価を受け取って活動ができる環境が整ってほしいと思います。

以上、ブロックチェーンが音楽業界にもたらす可能性についてお伝えさせて頂きました。